瑞鶴「提督と翔鶴ねぇ、時々わたし」
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2:名無しNIPPER[saga]
2016/08/17(水) 08:46:48.27 ID:z/+VcU0Mo


「すー……………」

 洋上、大きく息を吸い込んだ。

 目の前からは、敵が迫ってきている。

 けれど恐怖はない。むしろ、昂揚すら覚えていた。 

 対照的に私の後ろでは、これが初めての実戦であるらしい随伴艦の子たちが、震えている。

「……………」

 私は、それに何も言わない。

 今までの経験から、どんなことを言ったって今の彼女たちの耳には届かないだろうとわかっているからだ。

 なのにいちいちそんなやりとりをするのも面倒臭い。
 
 …冷血なのだろうか。

 いや、違う違う。と頭を振る。

 だいたい、私を初めて戦場に連れて行った先輩は、もっと厳しかった。

 初陣の恐怖や緊張を感じ取っていて、その上でプレッシャーをかけてきて…。

 ……うん。あれに比べればマシ。絶対マシだよ、私。


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