11:名無しNIPPER[saga]
2016/08/17(水) 09:02:35.48 ID:z/+VcU0Mo
「これから、お風呂?」
「ううん、提督さんのとこ」
「…そう…あ、報告なら私が代わりに行きましょうか?」
翔鶴姉の雰囲気が、少しだけ変わる。
隠しているつもりなのだろうけれど、丸わかりだった。
「瑞鶴も疲れてるでしょうし、先にお風呂に行ってきたらどうかしら?」
私に任せて、そう言っているように見えるけれど、きっと翔鶴姉の心の中では違う言葉が浮かんでいると思う。
だから、私はそれに気付かないふりをして、いつものようにこう言うのだ。
「…ん、お願いしようかな、ありがとう、翔鶴姉」
「ええ、ゆっくり休んでね」
そして私は、執務室とは逆側へ歩き始める。
それが―いつもの日常。
「お疲れ様、瑞鶴」
だったはずなのに。
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