男「はぁ?ダンジョンに行ってこいって?」
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410: ◆A.DGm5tRfU[saga]
2017/01/09(月) 22:30:26.36 ID:MrLSsepx0
大ムカデ『キィィィッ!!!』バッ!!

大ムカデが男へと飛びかかってくる。この大きさ、噛む力も相当だろう。まともに噛みつかれれば大ダメージもある。


男「戦技……『倍加速』ッ!!」



ズシャアッ!!

大ムカデ『ギィィイッ!!』ズザァッ!!

しかし、男はカウンターで大ムカデの胴体へと横薙ぎに攻撃を加える。それも素早く、腰の入った一撃で。


金髪「速ッ!?何やアイツ、めちゃくちゃ動けるやんけ!!」

魔少女「あの鉄の剣に付いていた戦技の効果です……時間魔法『アクセル』と同種類の戦技。発動後、1秒間だけ自身の時間を加速させる事ができます。……先輩にとっては大当たり武器ですね」


滝の洞窟にて、カウボーイが洞窟内で見つけ、男へと譲り渡した鉄の剣。
これを鑑定したところ、この戦技が最初からつけられていた。正面から剣で戦う戦法の男にとってはベストな戦技である。

魔少女「昨日は……鑑定した後ずっと、あの戦技を使いこなす特訓をしていました。魔力の消費も大きくなく、使うタイミングがよければ絶大な効果を発揮する……先輩ならそのタイミングは絶対見逃しませんからね」


剣道に限らず、武術・格闘技を長くやっている人間なら、対峙する相手の隙を突いて技を繰り出すのは当たり前。

その隙を倍速で突けるのだ。弱いわけがない。


大ムカデ『キルルルルル……ッ!!』ザザァッ!!


金髪「あ!?あのムカデ逃げよった!!」

魔少女「いえ……恐らく身を隠しただけです。ムカデは素早くどこにでも潜む事が出来ますから……隙を見て飛びかかる気でしょう」



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