94: ◆mZYQsYPte.[sage saga]
2016/09/28(水) 07:25:35.20 ID:NBdSDHsho
海軍大臣「まずは諸悪の根源である……比屋定さんの存在の確認と、その正体だ」
ウネビで何が起こったかをこの部屋のメンバーは把握していた。だからこそ、気になる。
横鎮長官「あー。正体も何も。写真と動画で確認したけど、間違いなく比屋定さんだったよ」
軍令部総長「顔を似せているに違いない。本人なわけがない。四十年前の亡霊とでも言うつもりか」
海軍次官「ゴホン、私も総長に同意です。有りえません」
横鎮長官「あー、いや〜本人の可能性もあるよ」
軍令部総長「老化しない人間が居るわけ無いだろう」
海軍大臣「えーえー……本当に最悪の想定だが、比屋定さんが八雲さんと同じ状態ならどうかな」
自分の体温が下がるのと、部屋の空気が凍りついたのが分かった。
比屋定海月を名乗る存在が持つかもしれない不老の肉体。
救出された少女、現場に残った証拠。
逃亡と駆逐艦による攻撃のタイミング。
両者は何らかの形で手を結んでいる?
まさか、それは無い。
…………いや違うだろう。お前が無いと信じ込みたいだけだ。
残った証拠から、どう考えても自称比屋定海月は霊素体であるかもしれず、深海棲艦と協力関係にある可能性は非常に高い。
軍人たるもの最悪を想定して動け。
軍令部総長「海軍省や外局に存在する、凍結された霊装魂計画に関する資料を全部持って……いや、俺が省まで出向く。用意してくれ」
海軍次官「……了解しました。連絡しておきます」
海軍大臣「やっぱり……やっぱりその結論に行き着いちゃうよねぇ。僕も海軍省に戻る」
軍令部総長「軍令部の部長、課長クラスも事情を話し同席させるぞ」
海軍大臣「うんうん。問題ないよ。広い部屋を用意させよう」
横鎮長官「あー、自分も同席したいが駄目かね」
軍令部総長「横鎮長官殿、残った深海棲艦対策……いや第一管区の海を頼みたい」
横鎮長官「あー……了解した」
軍令部総長「敵が霊装を使う深海棲艦の群れであった場合、艦隊保全を優先するように」
225Res/193.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20