88: ◆mZYQsYPte.[sage saga]
2016/09/28(水) 07:02:45.00 ID:NBdSDHsho
グラーフ「だが単に情勢が変わったに過ぎない。何ら恥ずべきことではない」
「へぇ。開き直ってるわけ。自分の正しさを信じられているの?」
グラーフ「正しい。信じるに値する。この行いは秩序を守る行為だ。逆に私には貴様が、時代錯誤に無駄な血を求める狂者にしか見えないが」
「ふふふ。そう?」
グラーフ「ああ。価値観は、とても相容れないだろう。ならば話す価値もない」
伊艦推しD「間違いありません。あの女です」ボソボソ
艦長「……そうだ。あれは比屋定さんだ。写真で見たものと一致している」
伊艦推しD(一体どんな仕掛けなのやら)
「例え時代が変わろうとも、人として大切なことは変わらない」
グラーフ「そうだな。そこは同意だ」
「でもまぁ、私も話して分かり合う気なんて無いし」
ビスマルク「……」ポロポロ
「狂信者さんより、自分の誇りを信じきれてない愚か者の方が私は愛おしいかも」
艦長「貴女は比屋定海月さんですね」
艦長の声は、海兵による包囲が完成したことと同義だった。
いつの間にか一般人が押し下げられ、厳つい顔をした男たちによる囲いが生まれていた。
日の沈んだ暗い海。
甲板上の灯りが眩しいほどに、夜の帳が海を覆い尽くす。
「だったら何かしら」
艦長「ご同行下さい。私たちは貴女の味方です」
「私の味方はこの世に一人だけよ。海軍だって敵」
艦長「私も八雲さんの仲間です」
「……そう。艦長さん、八雲は今何してるの」
艦長「大湊で艦娘たちの提督をしています」
グラーフ(!!)
「あの子ならまだ残ってても不思議じゃないけど……ふっ、あは」
「あはは! 冗談でしょ? 霊素体の女が艦娘のお守りだなんて皮肉にもなりやしない」
ビスマルク(……霊素体?)
艦長「本当です。海軍は変わりました。比屋定さんに会えば八雲さんもきっと喜びます。どうか、お願いします」
「結構よ。今日は挨拶しに来ただけだから。八雲によろしくね」
艦長「っ!? 取り押さえろ!!」
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