87: ◆mZYQsYPte.[sage saga]
2016/09/28(水) 06:59:53.91 ID:NBdSDHsho
ビスマルク「あ、あるに決まってるじゃない!」
「今の艦娘がやっているのは戦いなんかじゃなく、おままごとと一緒」
ビスマルク「貴女ね、何様のつもりよ」
「元納税者様よ。その立場から艦娘は理想語るだけのケツの青いガキだって言ってんのよ」
受け入れたくない。違うのに、胸に刺さる。
「今の艦娘は自分が存在だけを消費する、無価値な存在だもの」
私は小さい頃から艦娘になりたかった。
候補者になれたのも、艦娘になったことも嬉しかった。
皆を守ることが出来ると思った。
ビスマルク「違う」
だが現実はどうだ。
演習と歌と、握手会ばかりじゃないか。私はこんな些細なことにすら緊張して。
「艦魂が見せてくれる戦艦の幻想はさぞ重荷でしょうね」ケラケラ
ビスマルク「違うっ!!! 私は命を賭して!!」
何かが頬を伝う。
「あ……っ。……自覚もあるみたいね」
ビスマルク「っ」
私は泣いてしまっていた。
グラーフ「小娘、言いたいことはそこまでか」
私の戦友、彼女は左手で優しく私を抱き寄せる。
グラーフ「確かに私たちの実戦経験は、先の代の艦娘から見れば劣ったものだろう」
「……」
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