64: ◆mZYQsYPte.[sage saga]
2016/09/12(月) 01:36:31.04 ID:5JwIXqGBo
朝 横須賀基地 港
ワイワイ ガヤガヤ ギャーギャー
八雲「相変わらず凄い人だね」
軍令部総長「こんにちは八雲さん。愚民ばかりで目眩がしますな」ニッコリ
参謀総長「こんにちは。今日はお世話になりますよ」
八雲「……小規模観艦式にまで顔を出すほど大本営は暇なのかい」
軍令部総長「総理が出席されずとも、ある程度の役職の者が見届ける必要がありますから」
参謀総長「ははは。陸軍としては警備要員を手配することしか仕事が無い状況です」
八雲「ま、陸さんは楽しんでいきな。今日はウチの子たちも出るからね」
軍令部総長「大湊はどうですかな。名ばかり提督だと、さぞ持て余すことでしょう」
八雲「参謀総長、陸の兵たちは不満を抱えていないかい? 女のお守りだ、なんて思ってるのも居るんじゃないか」
軍令部総長「……」
参謀総長「……あー、ウチの兵たちも艦娘に夢中ですよ。今日も休暇中の者は一般人として参加しています」
八雲「そうかい。あの倍率を突破するとは強運だ」ケラケラ
八雲「陸軍用の枠を設けても良いかもしれないね。共同上陸作戦を想定した〜とか言えばタテマエとしては上出来だろう」
軍令部総長「……」プルプル
参謀総長「……案としては面白いと思います。また話を詰める機会を設けましょう」
八雲「ああ。是非頼むよ。すまないね、足を止めさせて」
参謀総長「いえ、それより……軍令部の……」
八雲「良いんだよ。西村は兵学校の時から自尊心ばっかり強い男でね、教育が必要だ」
軍令部総長「成り上がりの大佐風情が! 階級を考えろ!!」
八雲「はいはい。中将殿、クラスのボート対抗戦で負けた時と同じ顔をされていますよ」クスクス
軍令部総長「……ッ!!! 参謀総長! 行きましょう。我々の艦はあちらです!」スタスタ
八雲「怒っちまったかい」
参謀総長「あー、行ってしまわれた。自分は場所がわからないのに……。にしても、良いのですか」
八雲「良い。あいつは才能があるのに中身がガキなのが玉に瑕というか」ポリポリ
参謀総長「八雲さんは相当に恨まれているようですな」
八雲「指導者が選民意識を肥大化させちまったら、とばっちり食らうのは周りの人間だからね」
八雲「それを無くすためにも兵学校で色々厳しく指導したのを未だに恨んでいるらしい」
参謀総長「選民意識ですか。耳が痛い話です」
八雲「アンタは大丈夫だよ。何となく分かる」
参謀総長「有り難いお言葉ですが、陸軍も組織として動くのですから。ご期待に添えるかどうか」
八雲「ははは! 良いよ。私の期待に添わず暴走するなら、海軍が全力で止めるだけさね」
参謀総長「……大臣が八雲さんによろしく、と」
八雲「今度は挨拶だけじゃなくて手土産も頼むと、伝えといてくれ」
参謀総長「ふっ、承知しました。一字一句抜かり無く」
参謀総長「ところで、自分が乗艦予定の艦はどこにありますかね?」
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