63: ◆mZYQsYPte.[sage saga]
2016/09/12(月) 01:34:09.20 ID:5JwIXqGBo
朝 横須賀基地 港 +12日
アナウンス「第一、第二管区合同の海軍観艦式へようこそ。一般の皆様は、お手元のチケット番号に従い乗船して下さい。上四桁が1005の方は駆逐艦イワナミ、1006の方は____」
その日の海軍横須賀基地は、いつも以上に賑やかだった。
独ヲタA「いや〜今日はついにドイツ艦メインですか。胸が熱いですな!」
独ヲタB「サイリウムは二十本で足りるでしょうか?」
英艦推しC「これだからジョンブルは。海上でサイリウムなど無粋極まりない。捨てなさい。大体、今日は英艦が主役だ」
独ヲタB「んホォォォ!? 貴様、フッドみたいに沈めてやろうか!!!」ピキピキ
伊艦推しD「いやジョンブルは英国人を指すからね?」
彼らが一体何を目的としているか、それは艦娘の顔写真がプリントされたTシャツを見ても伺えると思うが……一応補足しておきたい。
観艦式に参加する一般市民の構成層は綺麗に別れている。老若男女、やや男が多い。
彼と彼女らの目的はほぼ艦娘だ。
一昔前の観艦式からは想像もつかない状況だろう。小規模観艦式の倍率は今や2000倍を超えるという。
1年に一度の正式な観艦式の倍率に関しては、もうお察しだ。
これらは、ひとえに艦娘人気が成せる技である。
世界を救った英雄、国の誇りを背負う海軍艦、強い女性。
語彙が貧弱で申し訳ないが、これ以外にも数々の属性を持ち、艦娘それぞれで個性と多様性を持った彼女たちは、同じくらい多様な世界中の人間から愛されている。
日本海軍公式のグッズ売り上げの年間純利益は、海軍の年度収支予算書に計上すべきと1999年の国会で決定される程に膨れ上がっているのがその証左だ。
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