27: ◆mZYQsYPte.[sage saga]
2016/08/12(金) 23:41:25.62 ID:3c3f+i7vo
雲龍「言葉にしなければ我々は分かり合えません。信じるものを語るのは、必要な行為です」
提督「言葉には三種類ある。事実と願望と、嘘だ。事実は怨恨を作り、願望は敵を作り、嘘は次の嘘を作る」
雲龍「寂しい捉え方ですね。さっきから、らしくありません」
提督「バレちまったかい。何だかんだ言って、ただ難癖つけたいだけなのかも知れないよ」
雲龍「何故でしょう。気に入らないんですか」
提督「さっきも言ったが、お近づきになりたい程度には気に入ってるよ」
雲龍「好きなのと同じくらい、誰かを憎むことだってあります」
提督「アンタはあるのかい」
雲龍「……はい」
提督「その話はまた今度聞かせておくれ。酒の興が乗った時にね」
雲龍「はい。喜んで」
提督「眩しいと思っちまうのさ。年食った自分は霞んでで、何もかも諦めかけてる」
雲龍「……」
提督「同じようには、もう輝け無いから」
雲龍「……もう一杯、頂けますか」
提督「ああ、良いよ。待ってな」
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