【艦これ】女提督「それはね」
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15: ◆mZYQsYPte.[sage saga]
2016/08/07(日) 22:44:25.46 ID:7WiLYZZWo

四人で仲良く、無言で湯船に浸かる。しばらくの間、水音だけが大浴場内に響いていた。


提督「あー、グラーフ、ビスマルク、あと雲龍」

グラーフ「……何でしょうか」

ビスマルク「どうしたの?」

雲龍「はい」

提督「お前たち、前に新聞記者のインタビューに答えたね」

グラーフ「ああ。確かにあった。不愉快な思い出だ」

ビスマルク「平和ボケも良いところね。本当に下らない時間だったわ」

提督「回答内容を訂正するよ。海軍が謝罪し、記事は差し止めた。また後日撮り直しだ」

グラーフ「な、何故謝罪する必要がある!? 私の言葉は正論だ!」

提督「そいつはアンタの正論だ。いい気になるんじゃ無いよ」

グラーフ「私の……正論」

提督「ケツの青いガキが、納税者様を諭そうなんて20年早いのさ」

グラーフ「私の何が間違っていると言うんだ!」

提督「さぁね。ま、あの手のインタビューは個人でなく、海軍を代表して行うものと認識しときな」


提督「自分の御託を並び立てられるのは、偉くなってからだ。次は絶対に台本を読むんだよ」


ビスマルク「提督」


提督「癇癪持ちですぐに虫唾の走るビスマルク。なんだ、言ってみな」

ビスマルク「ぐっ……貴女自身はどう考えているの」

提督「何を」

ビスマルク「戦場で一番大切なものについて」

提督「なんでこの私が答えなきゃならないのさ」ケラケラ

ビスマルク「貴女は私たちの提督だもの。間違っていると言うなら、論拠を示すべきよ」

提督「それくらい自分で考えな、と言いたいけどね。まぁいい。今回は答えてやる」




提督「大切なのは誰が自分の飼い主か意識すること、だ。忘れちまったら主人にも見捨てられる」



ビスマルク「飼い、主?」

提督「グラーフ、軽々しく先人云々を持ち出すことは禁止するよ。言葉は選びな」

グラーフ「……」

提督「ビスマルク、アンタが持ってる飼い犬としての誇りは正しいよ。これからも頑張りな」

ビスマルク「はぁ!?」

提督「雲龍、風呂から出るよ」

雲龍「あっ、は、はい!」


雲龍「ではお二方、お先に」ペコリ



ビスマルク「……」

グラーフ「……」



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