うしおとセイバー
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359: ◆I4R7vnLM4w[sage saga]
2017/06/06(火) 23:15:32.15 ID:2rXJrzBr0


セイバー「英雄の証である宝具を、あの男は湯水のように持っているのです」

セイバー「そしてなにより私が不思議に思っているのは……」

うしお「もしかしてセイバーの剣も……?」

セイバー「ウシオ、気づいていましたか」

とら「チッ、わしの見間違いじゃねえようだな」

凛「ちょ、ちょっとなによ、なんの話?」

うしお「あの宝具のなかに『獣の槍』があったんだ」

凛「ど、どういうこと!?」

うしお「オレにも分からねえんだ」

とら「あれは獣の槍じゃねえよ。確かに似てはいたが剣にも見えたしな」

凛「まさか獣の槍が二本あったってこと?」

うしお「いや、それはないと思う」

うしお「前に妖怪たちが獣の槍を作ろうとしたことがあるんだけど、それはオレが止めたよ」

うしお「それに獣の槍は、作ろうと思って作れるものじゃねえんだ」

とら「そういうことよ。あんなもんがそう簡単に何本もあってたまるかよ」

凛「蒼月くんたちがそう言うならそうなんでしょうけど……」

セイバー「獣の槍を持った英雄が他にもいたというのは?」

うしお「獣の槍を使い続けた人間は、字伏っていう妖怪になるんだ。だからそれも違うと思う」




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