どうやら穂乃果がRPGの世界に入り込んだようです 2
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250: ◆G2i9TD/uc6FP[saga]
2017/04/15(土) 18:40:57.38 ID:5x7R6KRW0
花陽「ドラゴンの背中に乗っている騎士、何もしてこなくて不気味…」


ラインガイス「あの魔法使いが邪魔だな。俺が行こう」


ドラギュラスの背中に携えていた大きな槍を右手で掴み、背中の上で立ち上がってからドラギュラスのしっぽに飛び乗る。


ドラギュラス「行くぞ!」


そう言われてラインガイスは体勢を低くし左手でしっぽをつかむ。
それを確認してドラギュラスはしっぽを大きくふるい、その勢いでラインガイスは花陽の方に向かって跳躍!凄まじいスピードで花陽に接近していく!


花陽「なっ!?」


急に起きたことで花陽は回避行動に移るのが遅れてしまい、ラインガイスはそれを見逃さずに槍を構えて花陽を貫く準備をする。
空中でも体勢を一切崩さない強靭な体幹を持っており、2m程度で人型だが鎧をつけているため速度が速い。
それを地面で見ていた絵里はなんとか立ち上がるが、ジャンプしても一度の跳躍では屋根の上へ届かないのでどうすることもできない。


絵里「花陽!!」


ラインガイスと花陽の距離は3m程度のタイミングで槍を突き出した!槍自体がラインガイスの身長よりも長いため突けばこの距離でも簡単に串刺しにできる。
花陽は咄嗟にリフレクトを唱えて自分の前に防御壁を張るが薄い壁だ。誰がどう見ても貫かれてしまう。
ことりは、攻撃を受けた花陽に放つ回復魔法を前もって詠唱している。


ドラギュラス(無駄だプリースト!その突きを喰らえば確実に絶命する!!)


ドラギュラスはラインガイスを投げ飛ばしてすぐに、気を取られている絵里に向かって突進しようと身構えた。
誰もがあの魔法使いを助けようとするから、その時に一瞬の隙ができると考えたのだ。
しかしその作戦は成功しなかった。
突進しようとしたドラギュラスめがけて強力な一筋の魔力の塊が飛んできたのだ。
それは弓使いの園田海未によるラブアローシュートだった。
ドラギュラスは瞬時に頭を動かして頭部への直撃は避けたが顔の横をかすめて体に突き刺さる。


ドラギュラス(弓使い!?)


海未は、ラインガイスがドラギュラスにより投げられた瞬間に魔力を矢に込めてドラギュラスを狙おうと決めたのだ。


ドラギュラス(なぜラインガイスを狙わない…!?)


ラインガイスが投げられてからあっという間に小泉花陽に接近した。こっちに向けて矢を放つのだとしたら、ラインガイスは最初から狙っていないということになる。ラインガイスを狙おうとしてからこっちを狙った場合、こんなに早く矢が直撃しない。
ドラギュラスはそう瞬時に考えてから、園田海未の前を通って屋根から飛び出す人影が視界に入る。


ドラギュラス「ラインガイス!!!」


屋根から飛び出した人影は、高坂穂乃果。
穂乃果はドラギュラスのもとに向かおうとしたが、ドラギュラスが不思議な動きをしているのを確認し足を止めていた。
ラインガイスが投げ出された瞬間に花陽の危機を予測し、瞬時にバックして助走する距離を開ける。
ドラギュラスに向けて弓を引いていた海未を横目で確認。海未も穂乃果がバックした瞬間に矢を放つ。
自分の前を青い光が通り過ぎるのを合図に、穂乃果は屋根の上を駆けて向こう側にいる花陽に向かってジャンプする。
空中でシャイニーブレイドを発動し、左手に剣を持つ。
右に持つフェアリー・サンシャインを水平に持ち魔力を込める。


穂乃果「スパイラル・オレンジ!!」


宙で右手の剣を突き出した穂乃果はその勢いで加速。
ラインガイスの槍を右の突きで弾くことで槍は花陽に当たらず空を裂く。
いきなり突きの軌道が変わって驚いたラインガイスは穂乃果の方を向く。


ラインガイス「!?」


左手の魔力の剣にも魔力を込めてラインガイスの背中に剣を振り下ろす。
スパイラル・オレンジで加速していたため瞬時に追撃を行えたのだ。
鎧に直撃したためガキン!という音が鳴り、ラインガイスは屋根にたたきつけられて花陽の横をすり抜けて向こう側の道に落ちる。


花陽「穂乃果ちゃん!!」


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