どうやら穂乃果がRPGの世界に入り込んだようです 2
1- 20
233: ◆G2i9TD/uc6FP[saga]
2017/02/24(金) 17:01:19.18 ID:4C6XO/FX0
足は振りぬかれて真姫は蹴り飛ばされる。
右腕を蹴られた真姫は体の左側から病院の2階の壁に激突。壁はへこみ、そこに真姫がめり込んでいる。


真姫「さっきの剣のスピードはブラフ…?今の蹴り、凄まじく速かった…」


キマイラはジャンプして真姫に突っ込む。
真姫はそれを見て地面に向かって飛び降りる。
闇をまとった剣は壁を打ちこわし、その部屋には大きな穴が開いた。


真姫「病院が…」


着地した真姫はひとまず病院から距離を取るために走り出す。


真姫「魔力がないから頭がぼーっとするし、さっきの蹴りも効いてる…」


その瞬間、後ろから邪気を感じて振り向くと、闇魔法による斬撃波が真姫を襲おうとしていた。


真姫(すぐに地面に降り立って斬撃波を放ったの!?)


斬撃波は地面を削りながら進んできていたが、大きく動いてその斬撃波をスルー。
しかしキマイラも走り寄って来ていて、剣を縦に振り下ろす。
その剣も横に動いて避けるが、キマイラはその剣を振り下ろしたまま横にふるう。
刃の向きを変える動作がなかったため、真姫は予測できずに刀身の腹で横に薙ぎ払われる。
打撃攻撃だったが威力は高い。


真姫「くっ…」


すぐに接近したキマイラは左の拳で真姫の腹を殴り飛ばす。
2.5m程度の魔獣に吹っ飛ばされた真姫は病院に向かって飛んでいく。
病院にかなり近いところで落下して転がる。


真姫「…今ので、骨が…」


左手で右わき腹を抑えている真姫がゆっくりと顔を上げると、もうすぐそこにはキマイラが居た。


真姫(速すぎる…)


剣を振り上げて真姫の腹部から上に切り裂こうとしたが、真姫も伊達にずっと戦ってきていない。
反射的に頭を後ろに引いて上半身を動かし直撃を回避。
切先はへその横あたりをかすめて、顔のすぐ前を上に駆け抜けていった。
しかしキマイラも攻撃を止めずに左足を大きくふるう。
だが真姫もそれを読んでいて、左に体を逸らして足を受け流すかのように回避する。


真姫(次は拳!)


拳で来ると予測していた真姫はすぐにキマイラの方を向くが、キマイラは左の手のひらを開いて突き出した。
その手のひらは真姫には届いていないが、真姫はすぐに察する。


真姫(魔法弾!!)


魔法弾を避けようと前もって体を揺らす。
しかしキマイラの左手から放たれたのは闇魔法による『衝撃波』だった。
左手から強烈なノックバックが発生する風のようなものだった。
ダメージは0だが、真姫をのけぞらせることができた。


真姫「そんな隠し玉を!?」


キマイラはにやりと笑って、地面を駆け抜けるように剣を振り上げる。


真姫(まずい…)


扇でその剣を受け止めようとするが、受け止めることなどできない。
扇を持っていた右手はその剣を減速させることすらできなかった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
455Res/539.55 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice