どうやら穂乃果がRPGの世界に入り込んだようです 2
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232: ◆G2i9TD/uc6FP[saga]
2017/02/24(金) 16:34:12.79 ID:4C6XO/FX0
体全身に激しい痛みを感じながら、ポーションを取り出して飲んでいく。


真姫(飲むことですら体が痛い…)


炎爆の舞で使用した扇は、ちょうど自分の近くに落ちている。
まだ土煙が待っていて、中の様子は見えない。


キマイラ「ウガァァァァァァァァァァ!!!!」


土煙が振り払われ、中から闇魔力に包まれたキマイラが出てくる。
全身にひどい火傷があるが真姫が想像していたダメージよりは少ない。


真姫「まだ…倒れないの…?」


ポーションを最後まで飲み干して足元に空瓶を置く。
そしてそこで自分の体について気が付く。
体から炎の魔力が流れ出ていない。
炎舞姫の状態が終わっていたのだ。


真姫「体に力も入らない…この脱力感は……魔力切れ…」


真姫の魔力は底をついている。
魔力がなくなると全身に力が入らなくなってしまう。


真姫「回復道具もない…。どうする…?」


キマイラ「ウガァァァァ…」


真姫「あの感じ、ディアボロスの時と同じ…?」


キマイラ「ディアボロス……。あんなものと一緒にするな。我はグロノム様により生み出された最強の魔物であるぞ…」


キマイラ「あんな闇に呑み込まれた幻獣と、一緒にするな!!!」


真姫「ディアボロスをあんなもの呼ばわり…」


宙を漂う魔力が闇魔力を纏うキマイラのもとへと集まってより一層強い闇魔力を体から垂れ流す。


真姫(口調がより一層悪くなってる。もしかしたら魔物の本性が出てきてるかもしれないわね…。たくさんの魔物の合体した存在らしいし…)


真姫「けれど…どうする……?」


ふらふらと真姫は立ち上がって、扇のもとへ歩み寄り扇を拾う。


真姫(とにかく攻撃を避けないと…。反撃方法はその中で見つけるしかない)


キマイラ「くたばれ!!!」


闇魔力をまとった黒いキマイラは真姫に向かって走っていく。


真姫(速い…いえ、戦いの中で消耗していたのがこの変化で戻ったってかんじね)


魔力をまとった剣を振るうが、真姫は大きく飛び込んで攻撃を避ける。


真姫「その速さなら避けられる!」


真姫(魔力は本当に少ししかない…。一体どう反撃を…)


真姫が顔を上げると、目の前にはキマイラの足があった。


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