82: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/07/29(金) 00:09:13.74 ID:5GHzQsyPo
○ごうまん
全力で……私から逃げるように走り去る、レミちゃん。
レミちゃんを追って、病院の廊下を走る私。
階段を上り…上の階へと進む間……私は、ずっと考えていました。
何故…どうしてレミちゃんは、私と友達になる事を拒んだのか…私を拒絶したのか。
レミちゃんは、私の骨髄が無ければ死んでしまう……にも関わらず、それを断るだけの理由。
私から逃げ出す………その理由。
そして…気付きました。
今まで私が考えもしなかった…いえ、もしかしたら…考えても気付かない振りをしていただけかも知れない…その理由に。
私「私………最低です」
私は全力で走り……レミちゃんに追い付きました。
階段の踊り場で…手すりにもたれかかって、荒い呼吸を吐き出していたレミちゃん。
私はその真横に立って、まず……頭を下げました。
私「ごめんなさい…私、思いあがってました!」
私「私がいなければレミさんは生きられない……私がレミさんの命を握ってるんだって…きっと、考えてたんです。でも…違いました」
私の勝手な思い込み…
私「レミさんは…今、生きてます!私なんかが居ても居なくても…レミさんは自分の意思を持って今を必死に生きてます!!」
レミちゃんを…死にかけのペットか何かのように思って居た私の醜さ。
私「それなのに…私………私は、あんな卑怯な方法で、レミさんと友達になろうと………」
その全てを吐き出し……許しを請うように叫んだのですが………
レミ「違う…そうじゃ無いの!」
私「…え?」
そんな私の言葉を、レミちゃんは否定しました。
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