83: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/07/29(金) 00:44:44.29 ID:5GHzQsyPo
レミ「アタシの命を握ってる…移植無しじゃ長く生きられない…それは間違って無い、それは良いの!でも………」
レミ「友達になる理由が…移植の条件じゃ嫌だったの!もっとちゃんと……ちゃんと友達になりたかったから!」
私「それって………え…?」
レミ「あんな形で…約束に縛られて友達になっても、アタシは友達でいられない。きっと…もやもやした物が残っちゃう。だから……」
レミ「本当の友達になれないなら…死んだ方がマシ。そう思ったの」
私「―――――――」
ボロボロと涙を零しながら語るレミちゃんを見て……私は悔やみました。
レミちゃんは…私が考えて居たような事さえ気にしていなかった。私の考えよりも…遥かに純粋な思いを持っていた。
そんなレミちゃんを前にして、私は…自分の愚かさと醜さに苛まれながらも……それ以上に強い思いが沸き上がって来ました。
私「……ごめんなさい。そして……改めて言わせて下さい。私の………」
レミ「……何………―――――っ!?」
沸き上がる思いのまま…その思いを伝えるべく言葉を紡いだその時。
レミちゃんの身体が、ぐらりと傾き………倒れて行くのが見えました。
倒れ込む先は、下りの階段。このまま倒れてしまえば、転がり落ちる事になり…大けがは免れない。
私は反射的に、レミちゃんを支えようと…抱き留めようとしたのですが………
私「………――――」
私と言う存在は、僅かに落下までの時間を稼いだだけ。転落の勢いを受け止め切る事はできませんでした。
となれば後は…せめてクッション代わりにでもなれれば良い………そんな風に思いながら、きつく瞼を閉じたのですが………
何故か…私の身体は階段に落ちる事無く、何かに支えられていました。
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