75: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/07/20(水) 22:06:20.76 ID:G8Avh2PSo
○てんらく
父「茅野が失踪!?まさか……4千万!?そんな馬鹿な話が………」
母「あなた…茅野さんって―――」
真夜中…ふと目を覚ました私は、両親の会話を耳にしました。
両親の話し相手らしき人物の声は聞こえず…電話をしているようでした。
そして、次の日の朝……父の友人が失踪して、その連帯保証人になっていた父が…返済を迫られている事を知らされました。
母「あなた……やっぱり不渡りになっていたわ」
父「どうして…どうしてこんな時に限って、こんな事ばっかりが続くんだ!!」
連日のように、真夜中に怒鳴り声を上げる父…それを必死になだめる母。
最初の連帯保証人の件以降、両親からその辺りの事情を話される事はありませんでしたが…
余り良く無い事が起こっている事だけは、幼い私にも判りました。
母「弁護士さんの方は…どうでした?」
父「減額は出来るみたいだが…それでも。この家を売ったとしても……やはり、自己破産しか残って居ないのか」
母「あなた…」
いつものように…両親が真夜中に帰って来てからの会話。
けれど、この日はいつもと違いました。
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