64: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/06/28(火) 23:37:58.07 ID:W3LlktMCo
金髪の女性「…何を血迷った事を言っている!今まさに皆の命が失われようとしているこれが、どんな好機だと………いや、まさか…」
銀髪の女性「…そう。人と言う種として…いや、生物としての枠を超える……絶好の好機だとは思わないかい?」
黒髪の女性「私達にも…貴女と同じになれと言うのですね。良いでしょう…ですが、ウロボロスはいずれその媒体をも食らい尽しますよ?」
銀髪の女性「判ってる…だからそうじゃない。もっと上の存在…純粋な意識体へと昇華するんだ」
金髪の女性「馬鹿な……そんな事が…」
銀髪の女性「出来る…もう準備も整っているよ。と言っても…すぐ受け入れるのも、無理な話だと言う事だと判ってる」
金髪の女性「……………………」
銀髪の女性「と言うか…意識体になったとしても、永遠に肉体を失うと言う訳じゃ無いんだよ?」
黒髪の女性「…どう言う事ですか?ウロボロスにより、全ての物質が消失するのも時間の問題では?」
銀髪の女性「意識体に昇華する際…波動その物を媒体にして、ボクたち自身が波動として存在するようになる…それは判るね?」
黒髪の女性「………はい」
銀髪の女性「それにより、ボクたちは次元の枠を超え……世界と世界の壁さえも超えられるようになるのさ」
金髪の女性「並列世界への移動……ウロボロスの存在しない世界へ航行する事が出来ると言うのか!?」
銀髪の女性「その通り!更に言うなら…波動に別の情報を付随する事で、その情報を保持したまま移送する事が出来るから…」
金髪の女性「我が研究………これまで保管した生命全ての情報を…いや、それだけでは無い」
黒髪の女性「そこに私の研究を上乗せする事で…物質として再現する事も可能…と言う事ですね?」
銀髪の女性「そう…そして更に付け加えるなら……再び人類を作り出し、その中に入る事で肉体を保有する事も可能になる…と言う訳さ」
金髪の女性「成程…よく判った。だが……本当にその方法は正しいのだろうか?」
銀髪の女性「ん?何か疑う余地でもあったかい?」
金髪の女性「人でなくなる事、その物が…だ。我等は…神になろうとしているのでは無いか?」
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