55: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/06/26(日) 23:12:42.96 ID:JbMqKR0Io
俺『なっ…一体どうやって………って、ユズ、その手は!?』
にわかには信じられない光景。
初めて虚獣に有効なダメージを与える事が出来たのもそうだが……信じられないと言った理由はもう一つ。
ユズ『ちょっと裏技みたいな方法を使って…自分も戦えるようになったッス!!』
ユズの右手が………ライトブリンガーへと変化していたのだ。
カライモン『成程…ライトブリンガー化した状態で、更にあの形式の魔法ならば…ユズ君の魔力でも……いや、だがそもそも…』
俺『そう…だよな。そもそも、どうやってユズがライトブリンガーに……』
カライモン『………まさか…リミッターを破壊したと言うのか!?』
俺『リミッター?えっと…どう言う事だ?』
ユズ『カライモンさんの言う通り…リミッターを外す事で本来の自分の限界を超えて、ライトブリンガー化出来るようになったんッスよ!…部分的にッスけどね』
カライモン『しかし、そんな事をすれば…どれだけの副作用が……いや、まずどうやってその方法を………そうか、ケイエルか!?』
ユズ『…大丈夫ッス。カライモンさんが心配してるように騙された訳じゃ無くて、全部承知の上で自分で選んだ事ッスから』
カライモン『だが…いや………すまない。これ以上の言及は野暮な事この上無いな』
ユズ『ありがとうッス。あと、話の腰を折って悪いんッスけど……あれ、不味く無いッスか?』
驚愕まみれのやりとりの中…ユズが促す先は、他でも無い虚獣の様子。
ここまでは先程と同じ流れに見える、が……相手が相手なだけに、そう甘くは無い。
俺『やろうとしてるの事自体は、さっきと同じなんだろうが……』
今度は、手の平に光を貯め込むのでは無く…腹部を口のように開いて、その中心に凝縮。
単純にその破壊力を予想するだけでも、規格外の物を予想する事が出来るが……問題はそれだけでは無い。
虚獣の背中から生えた花弁のような翼が、眩い光を放ち……次の瞬間には、地球へと舵を取って…急加速を始めた。
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