46: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/06/25(土) 01:21:03.49 ID:j2Va2Sfxo
レミ「不味っ――――」
事前から備えていたのが幸いしたのか…虚獣の攻撃を真正面から受けながらも、辛うじて強制離脱が間に合い離脱するレミ。
カライモン「くっ…さすがにこの速度は―――」
続いてカライモンまでもが、防壁を突き破られ、強制離脱。
この宙域に残されたのは…俺と神風、そして……ハルとディーティーのみ。
虚獣は当然にように俺に狙いを定め、俺はそれに対抗するべく装甲を強化して…
正面から一直線に突撃して来る虚獣を、迎え撃つが―――
虚獣は俺の直前でその軌道を変え、ハルへ向けてその拳を突き出した。
更に付け加えるなら…気が付いた時には、俺の前に…ハルの作り出したであろう障壁が発生していて……
同時に、これを発生させた事によりハルが無防備になっているであろう事も容易に想像出来る。
そんな状態で虚獣の一撃を受ければ、一体どうなるか……
当然、レミやカライモンのように強制離脱すら出来ない可能性だってある。
つまり………導き出される結論は、筆舌に尽くし難い物だって事だ。
俺は、その結果を回避するため……いや、どうしようも無い結末をただただ先送りにするため………
残りの力を振り絞って、回避不能な範囲…この宙域全体に停滞空間を発生させて、俺達諸共虚獣の動きを停滞させた。
停滞した空間………この中でマトモに動く事が出来るのは、神風のみ。
神風自身もその事は承知の上で…虚獣を足止めすべく、ハルとの間に立ち塞がる。
だが、案の定…神風から繰り出される一撃一撃は、耐性を付けた虚獣にダメージを与えるどころか、怯ませる事すら適わず…
すぐさま、虚獣を止める事よりもハルを退避させる方向に転化した。
ハルを後方に押し出しながら…その背に虚獣の拳を受ける神風。
その衝撃で根元から翼が抉り取られ、全身を突き抜けるような衝撃に襲われ……そこまでの傷を負ったにも関わらず、稼ぐ事が出来たのは、ほんの一時。
虚獣は神風を襲った後で、改めてハルに狙いを定め…その拳が、再びハルの目前まで迫った瞬間――――
虚獣「――――――!?」
虚獣は、何故かその手を止め…地球の方角へと、視線を向けた。
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