45: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/06/25(土) 01:16:33.71 ID:j2Va2Sfxo
●しんじて
俺『くそ…っ!!地球に戻るぞ!!』
カライモン『いや…それは駄目だ!』
俺『何でだよ!!?』
カライモン『今、我々がこの宙域を離れてしまえば…変身直前のアレをやられるだろう。そうなれば…もう、我々に打つ手は無い』
俺『いや、でもよ…今の俺なら、地球の虚獣をすぐに倒せるだろうし…アレが地球に到達する前に迎撃すれば良い話だろ?』
カライモン『……迎撃を絶対に間に合わせるという、保証はあるのかね?』
俺『保証は…無いが……』
カライモン『…だったら止めておくべきだ。目の前の戦闘に集中し給え!!』
俺『だったら…地球はどうするんだよ!!』
カライモン『幸いな事に……前回の虚獣であれば、例え10体居ようとも瞬時に地球が消滅するような事態には陥らない。ならば……』
俺『先に目の前の虚獣を片付けて…超特急で地球に戻って駆除しろ…って事かよ。逆に…俺達が戻るまでに、地球が無事で居られるって保証はあんのか?』
カライモン『………無い。彼女達を…信じる他はあるまい』
俺『…………』
カライモン『………………』
俺『……ったく……その言い方は反則だろ。そんな言い方されたら………信じるしか無くなっちまうだろぉがよぉ!!!』
正直な所…ユズ達がどこまで持ち堪えてくれるかは判らない。
だが…少しでも地球を守れる可能性を増やすためには、目の前の虚獣をより早く倒す他は無い。
俺は気力を振り絞って……再び、目の前の虚獣と対峙した。
しかし…………
幾ら気合を入れたとしても…どうしようも無いような、力の差を埋められると言えば…そう言う訳でも無く…………
むしろ…今まで気力だけで限界を超えられて来た事の方が、奇跡のような物だったのだ。
加速空間に加速空間を重ね…この時点で俺単体での限界を超えて、更に停滞空間を展開して虚獣を捕獲。
そこから更に停滞空間を形成して、完全にその動きを封じようとしたのだが………
虚獣の速度は、更にそれを上回った。
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