魔法少女ダークストーカー 2スレ目
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212: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2017/06/06(火) 00:42:32.40 ID:jxJr4ajso
ハルの父「と言う訳で…当の本人である君の、正直な所を聞かせてくれないかい?」

レミの父「妻に先立たれ、父一人娘一人で生きて来た身…ここにきて娘が身を固めてくれるのなら、もう思い残す事は何も無いのだよ」


俺「…………」

余りにも唐突な展開に、言葉を失ってしまう俺。

かつてない危機の前に立ち尽くし、その間にも刻一刻と追い詰められて行く。


一歩また一歩後ずさり、開けっ放しになった玄関の先へと追いやられ……

俺「………っと?」

黒髪の男「うおっと…」


そこを通りがかった…どこか見覚えのある男にぶつかった。


俺「あ、悪ぃ。大丈……って、アンタは…」

黒髪の男「よっ、何だかもめてるみてぇだな」

髪の色こそ銀色では無く黒髪だが…それ以外は全く相違無い。例の…ウロボロスの元締めの男。

そして、その男を見た瞬間…俺は閃いた。


俺「頼む、ちょっとだけあの赤い箱を貸してくれ!この状況を乗り越える未来を―――」

だが…そんな俺の言葉を遮るように、男は俺の肩に手を乗せ……


黒髪の男「あんな物に頼らず…自分の未来は自分で切り開け、ダークストーカー」

親指を立て…物凄く良い笑顔で言ってくれやがった。



黒髪の男「おい黄色ぉぉぉ!!手前ぇ、またやらかしやがっただろ!!」

男が去り…二つ隣の部屋から聞こえて来る声。

そして一人取り残された俺には、容赦なく追撃の手が忍び寄る。


ハルの母「さて…お話は終わりましたか?」


俺「その………えっと、ハル?」

ハル「すみません…申し訳ないとは思うんですけど、私も改めて聞きたいので…」


俺「………レミ?」

レミ「アタシもハルに同意見かな。あ、大丈夫大丈夫。アタシは別に二号でも構わないから…ね?」


俺「………………」


まぁ実際の所…

俺の心は、とうの昔に決まっている。


ただ、それを改めて口にするのがこっぱずかしく……

ついでに言うと、物凄くアレな内容な事も相まって…それを言葉にする事を憚られているだけだ。

口にするにしろ、口にしないにしろ……どちらにしても、ダメ男な事には変わり無い。


更に付け加えるならば…そんな状況で、俺の意地なんかが耐えきれる筈も無く……


俺「――――――――――」


後はもう……声を高らかに上げ、その言葉を放つだけだった。


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