162: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2017/04/25(火) 15:29:42.16 ID:/Xz7vhnao
俺「……はぁっ!?」
ウロボロス……それは、光と闇…そして無の核の3人の世界を滅ぼした存在。
世界が食い潰されるその瞬間まで、何人たりとも抗う事は出来ず…3人が今の状態となるに至った元凶。
改めてそれを目の当たりにした俺は、思わず声を上げ……
当たり前のように、いや…僅かな期待に突き動かされ、カライモンへと視線を向けた。
カライモン「……無茶を言わんでくれ給えっ!あんな規格外な物、事前情報も無しに…っっっ――そうか…本来の管轄と言うのはそう言う事か!!」
俺「管轄?」
カライモン「いや、こちらの話だ。それよりもまず、ありったけの情報を寄越し給え!可能な限りの対抗策を練るしかあるまい!」
俺「情報っても…俺が見せられた記憶じゃぁ有効な手段は無さげだったんだが…おい、お前達は何か知らねぇのか!?」
光の核『奴は…ありとあらゆる法則を超え、世界その物を存在ごと食らい尽すモノ…』
闇の核『ウロボロスに対し…私達は肉体を捨てて、こうして精神のみの存在となって逃げる事しか出来ませんでした』
光と闇の核から伝えられる情報は、俺も知っての通りの内容。
至って簡素で…現状を打破するには至らない物。
何か…ほんの少しでも、何かのきっかけになる物が無いかと模索する中……
無の核『いや……精神体でさえ…ウロボロスから……逃れる事は…出来なかった』
いらん横槍を、無の核が―――――ん?
光の核『その髪……瞳…』
闇の核『貴女…やはり……』
視線を向けた先に居たのは、紛れも無い無の核だった。
だが…その髪や瞳は、先程までの銀色とは異なり………透き通るような空色をしていた。
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