150: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2017/03/20(月) 20:30:05.40 ID:UVX0DcQxo
無の核『ははっ…ははははは!!何だい何だい、驚かせてくれちゃって!結局、無策のまま戻って来ただけなんじゃないか!!』
俺「っ………」
悔しいが…無の核の言う通りだ。
勢いだけで戻っては来た良い物の…具体的にどんな手段があるのかと聞かれれば、それに即答など出来よう筈も無い。
いや…例え時間があって充分に考え抜いたとしても…打開策が浮かんでくるとは到底思えない。
あの手もダメ、この手もダメ…付け焼刃は剥がれて、切り札は切り返されて、奥の手は絡め取られ…最後に手痛い反撃をくらったばかり。
後、残っている物と言えば―――
カライモン「………いい加減、出し給えよ」
俺「…はっ?」
カライモン「まだアレが残っているだろう?それを見越した上で、私は勝利宣言を行ったつもりなのだが?」
俺「いや、んでもあれは…今までの結果を見ても、相性が……って、何でその事を知ってんだ!?」
カライモン「私から言えば、むしろ何故今まで隠し通せていると思っていたのかが不思議だね。アレが無ければ、時間も場所も判らなかっただろうに」
俺「それは確かにそうなんだが……いや、んでもな?お前だって見て来ただろ?アレは無の核との相性が―――」
そう…確かに一つだけ残っている隠し玉はある。しかし…今までの結果で実証された通り、その有用性は見込めない。
だが、何故だろうか……余裕を取り戻した筈の無の核の顔が、俺達の会話を聞いてまたみるみる内に青ざめていくように見えた。
カライモン「それは間違いだ。まず前提からして間違っている。相性が悪かったのは無の核では無い。無の核と………」
俺「無の核と?………あぁ…あぁぁぁ!!そうか、そう言う事か!!」
226Res/301.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20