149: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2017/03/20(月) 20:18:41.71 ID:UVX0DcQxo
●かくしん
俺「……って、こりゃぁ一体どーいう状況だ?」
無の核を追いかけ、再び世界の壁を超えて来た俺とハルとレミ。
当然ながら…俺達三人は圧倒的な劣勢を覚悟した上で、無の核との決戦に臨んだ訳なんだが…
カライモン「やれやれ、遅かったではないかね」
待ち受けていたのは……無の核と対峙する、カライモン。
いや…カライモンの唐突な登場はいつもの事なので、驚く程の事では無いのだが……この場合の問題は、無の核の方だ。
無の核『…………』
俺達の生存が不測の事態だったのは判る。が…この余裕の無さに関しては、不可解な事極まり無い。
俺「…なぁ、俺達が居ない間に何があったんだ?何となく、無の核が気圧されてる感じがするんだが?」
カライモン「時間稼ぎ以外は別に何もしていないよ?君達が戻るまでの時間稼ぎと足止めだけして…あぁ、後は君達が無の核を倒すと宣言したくらいか」
俺「は?…おま…そんな無茶な宣言を……」
カライモン「出来ないのかね?」
俺「あー……いや…やるさ、例え出来なくてもやってやるっての。どうせそのために戻って来たんだしな」
カライモン「ならば別に良いだろう?ほら、有言実行し給え、私を嘘吐きにするつもりかね?」
いけしゃぁしゃぁと、いとも容易く無理難題を押し付けて来るカライモン。
それに対して言いたい事は山程あるが、今はじっと堪え…俺は、無の核に向き直る。
が…それらの一連のやりとりの間に余裕を取り戻したのか…無の核は口元に笑みを浮かべていた。
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