148: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2017/03/20(月) 19:17:29.90 ID:UVX0DcQxo
●からくり
降りしきる…終焉の黒い雨の中。俺とハルとレミは身を寄せ合っていた。
辺り一面の景色を塗り潰し…最後の締め括りとばかりに、俺達の頭上から降り注ぐ黒い雨。
俺は、それに向けてディメンションスレイヤーを突き立て…親指でハンマーを押し込んだ。
先端から根元にかけて、螺旋状に光が走り……ひび割れから刀身全体に、亀裂が走る。
そして、刀身の奥から現れた光が六角形を形成し………
ハル「え……?これって、もしかして……」
レミ「あ、そっか…これ、例の……」
俺「あぁ…そうだ。ついでに言うなら…特大サイズだから、三人で相々傘だって出来ちまうぜ」
その傘で、終焉の黒い雨を弾き飛ばした。
俺「さて、諦めモードに入ってた所を悪いんだが…このままじゃぁ、どうにも収まりがつかねぇ。俺は、無の核を追いかけようと思うんだが…」
レミ「ま、当然よね」
ハル「ですよね」
俺「追いかけて…例え無の核を倒せたとしても。世界を元に戻せる訳じゃぁ無いし、そもそも倒せるかどうかも判らない」
レミ「そう…ね。依り代を無くして、使える力が限られてるとしても……そもそも、存在その物が生物を超越しちゃってるものね」
ハル「でも……だからと言って、それを理由に諦めるのも何ですから………」
レミ「じゃぁ…あれ、いっとく?」
ハル「そう…だね」
俺「あぁ…そうだな」
レミ「世界は…もう終焉を迎えてる……」
ハル「無の核は、存在自体が別次元で…勝てる見込みも無い……」
俺「どうしようもないような絶望的な状況…やる事なす事全部無駄に終わるかもしれねぇ。んでも……」
「「「それがどうした!!」」」
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