137: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/12/26(月) 17:01:35.83 ID:u5xxCPuoo
●あやまち
銀髪の女性『何故…何故なんだ!!君達とならば、更なる次元の高みに上る事が出来るんだよ!?何故それを拒むのさ!!』
銀髪の女性『そうか…まだ、この次元に未練があるんだね?』
銀髪の女性『この世界は有限で…終焉は必ず訪れる。それはキミ達も判って居る事だろう?』
銀髪の女性『忘れてしまったのなら、ボクが思い出させてあげるよ』
銀髪の女性『思い出すまで……何度でも…何度でも何度でも何度でも。ボクが…終焉を齎す者となってねぇ!!』
銀髪の女性…無の核の言葉を思い出し………
その可能性に辿り着いた。
俺「やたらと執着してるとは思ったが…まさか、ここまで徹底してるたぁなぁ……」
無の核『…何の事を言っているのかな?』
俺「それが終焉の条件なのか、お前の拘りなのかまでは判らねぇが…こいつ等の目の前で世界を終わらせるのが、お前の目的だろ?」
無の核『………それが判った所でどうするんだい?』
俺「否定は無し……か。ばれた所で支障が無い…って所だよなぁ」
無の核『当然だとも。片鱗を掴んだくらいでそれを止められる筈が無いだろう?』
辿り着いた答えにより、一矢報いる事は出来た。
だが……一本の矢で与える事が出来る程度の傷では、足止めは叶わない。
一歩…また一歩。確実に迫り来る終焉の足音を聞く中……
また、ノイズが走り――――
目の前には、無数の巨大な白い肉片が散らばっていた…………―――
俺「…ってオイ!!ここって―――」
凡ミスなのか、能力の限界なのか…そもそも、それを責める事が筋違いなのは重々承知の上なのだが…
無の核『おやぁ?うん……この残り香…間違い無いようだね』
マズい……こここだけは………この世界だけはマズい。
無の核『さぁ…終わらせようか。キミ達が生まれ育った、この世界をねぇ!!』
逃げるどころか…自分から火に飛び込んで、その身を焼き尽くすような…
いや、加えてそこに殺虫スプレーを構えられている状態とでも言うべきか……
俺「………って、そんな事考えてる場合じゃ―――」
言葉も思考も…紡ぎ終える暇さえ与えられないまま…
無の核は、その右手に終焉の力を篭め始めた。
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