魔法少女ダークストーカー 2スレ目
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136: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/12/26(月) 16:30:43.40 ID:u5xxCPuoo
●おさらい

さて………現状をまとめてみよう。

あまり認めたくは無い事だが……正面から戦って、俺達に勝ち目は無い。


無の核『ほらほら、どうしたんだい?早く逃げないと肉片一つ残らないよ?』

少しでも間合いを取ろうと後退した所で…その先に回り込まれては、四体を切り刻まれ……


無の核『おや、やっと回復したようだね?さぁ、早く逃げなよ』

アラクの力により…ノイズと共に並列世界に飛んだ先でも、追い付かれて頭を鷲掴みにされ……

更には、並列世界の連続強制移動に付き合わされて……細胞…いや、分子レベルでボロボロにされる始末。


遅れて追い付いたカライモンにしても、成す術無く一瞬にして消し炭にされてしまい……


そんな風に見せ付けられた圧倒的な力の差でさえ……無の核にしてみれば、本気どころか朝飯前…いや、多分もっと容易い事で…

それを実感した時、俺の目の前は真っ暗闇に染まってしまった。


そう…今までの攻撃は全て、わざわざ俺達に判り易い方法で力を見せつけてくれただけで…

本気を出せば…俺達なんかでは及びも付かない方法で、知覚すら出来ないまま一方的に全てを終わらせる事が出来たであろう事が嫌でも判る。


勝てない…勝つ手段を持たないとか言う以前に、勝つ方法その物を導き出す事すら出来ない。

そんな現実を前にして、心が完全に折れてしまいかけたのだが…………


ありのままの…自分自身のこの状態を受け入れた時、何故かそこに違和感を覚えた。



もう一度…おさらいをしてみよう。


何が起きるのか…どんな手で追い詰められ、何が起ころうとしているのか。

向かう先は暗雲に包まれ…俺達の行く手は、果てしなく厚い壁に阻まれていて…… 


一つだけ言えるのは………無の核はまだ、本気を出して居ないと言う事だけ。

もしも…三つの核の力を用いて俺達を消し去ろうとしていたのならば、俺達はなす術も無く消滅して居る筈。


だが何故………

何故今まで、それを実行に移さなかったのか?


満身創痍ながらも、俺達はまだこうして生きている…この世に存在している。


と言うか、それ以前に……もっと前の段階での違和感がある。

無の核自身も、並列世界間の移動が出来る…

にも関わらず何故、俺達が居ない間に元居た世界に終焉を齎さなかったのか………


いや……そんな事は判り切っているいるじゃないか。


これがもし、戯れや気まぐれだったって言うなら話は別だが……

やりたくても出来ない……それ以外の理由がある筈が無い。


無の核からすれば…手の内を暴かれ、一刻も早く決着をつけて全てを終わらせたい筈。

それでも出来ないと言う事は、何か出来ない理由がある筈だ。


今までの経緯の中に、何か手掛かりは無いか……俺は記憶の糸を手繰り寄せ……


俺「まさか……いや、ありえるか……?」


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