133: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/11/26(土) 20:34:31.88 ID:dwYs+t49o
どこかの世界…どこかの星の地表で、繰り返されるその行為。
高く掲げられたレミの右手に、何かが蠢き…それを見て俺は、先の世界の終焉を思い出した。
終焉を齎す者の力が、世界の全てを飲み込み…また一つの世界が終わる。
そう…この世界も、先の世界と同じように終わる。そんな予感のまま、成り行きを見守って居たのだが……
無の核『…………』
何故か…その行為が繰り返される事は無く、世界は未だに健在だった。
無の核『……小賢しい事この上無いね。こんな手に僕が引っかかると思ったのかい?』
カライモン「いいや?途中で気付いて止めると思って居たよ。そう…止めて貰えて良かった。Ifの世界と同じように終わってしまわなくて本当に良かったよ」
無の核『くっ……食えない奴だねキミは』
カライモン「お褒めに預かり光栄だよ」
何が起きたのか…いや、何故起きなかったのか。
カライモンと無の核のやり取りから、俺は再び推測の手を伸ばし……やっとの事で、掴むべき物の表面に触れ……
俺「………って、終焉の達成って…あぁ、そう言う事か!!」
自分の居る場所を、改めて認識した所で初めて……綻びの向こうから毀れ出した、微かな光明を見た気がした。
カライモン「そう………Ifの世界ならばいざ知らず…実在の世界では、終焉を齎す力を一度しか使えない…と言う事だ!…なぁ、そうだろう?」
無の核『…………………』
226Res/301.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20