125: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/10/25(火) 00:13:48.05 ID:rhgc8MqBo
無の核『悠久に続く命の中で…愛する者の命と世界を天秤にかけて、それを奪い続ける。実に滑稽だろう?生き地獄だろう?』
俺「………黙れよ」
無の核『先送りにすればするだけ地獄が続く…だったら、今終わらせてしまえば苦しみも少なくて済む。いや………』
俺「黙れつってんだろうがよぉ!!!」
無の核『いっそ何も知らない内に終わってしまった方が、苦しまずに済んだ訳だ。もっとも…今となってはそれも叶わないけどねぇ!』
レミ「………―――ッ」
カライモン「暴露した本人が、何を白々しい……」
悲痛に染まる皆の顔。ただ…その中で一人だけ、無の核だけは笑みを浮かべているのが…手に取るように判る。
そんな………そんな無の核に、俺は……
俺「だったら……だったら尚更!そうならねぇように手前ぇを駆除しちまわねぇとなぁ!!」
ディメンションスレイヤーの銃口を向けた。
今の俺の中に渦巻いている感情を、どう表現すれば良いだろうか…
怒り…憎しみ…悲しみ…悔しさ、憤り……反吐が出る程に下衆な無の核に対し、ありとあらゆるドス黒い感情が止めど無く溢れ出る中……
俺は…レミと無の核を再び分断すべく、弾丸を解き放ったのだが――――
無の核『だから……その前提の時点で破綻しているんだって』
俺「な………に……?」
その弾丸は、レミと無の核を引き剥がすには至らず……
レミの眼前で、ガラスのように砕け散ったしまった。
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