126: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/10/25(火) 00:31:27.52 ID:rhgc8MqBo
俺「馬鹿な……何でだ!?さっきは確かに………」
無の核『さっきのアレ…キミとしては、ボクを引き摺り出したつもりなんだろうけど…それは大きな間違いだ』
俺「…は?」
無の核『あの時は……引き摺り出されたんじゃなくて…ボクが姿を見せてあげただけなんだよ?』
俺「……っ…んなのは強がりだ!!第一、引き摺り出された時は現に――――」
無の核『驚いてた…かい?あれは、その発想と干渉に至った事に驚いた…それだけさ』
俺「なっ…………」
無の核『良いね…良いねぇその絶望に満ちた表情。あぁ、そうそう。それと、言い忘れてたんだけどもう一つ』
俺「何だよ………何なんだってんだよ!!」
無の核『さっきまでの属性云々のやりとりだけど…あれはもう考える必要無いからね?』
俺「そりゃぁ、一体どう言う…………」
無の核『今のボクは…光も闇も…当然無も、全ての力を使う事が出来る………そう言ってるのさ』
無の核の宣言に………俺のみならず、その場に居た全員が凍り付いた。
それまでの経緯から、予想する事は出来たとは言え…それを現実として突き付けられた時の衝撃は計り知れない。
レミ一人を相手取るだけでも手一杯だったにも関わらず、更にそこに無の核が加わり……
深く考えるまでも無く導き出された結論は……俺の奥の手はアッサリと封じられて、手詰まり。
ブチ破るべき壁は途方も無く厚く、更にはその先にもそれ以上の壁が待ち構えている。
心を折るには十分過ぎるだけの現実を、目の前に突き付けられ………俺の心が、絶望に飲み込まれようとする中で………
ハル「それが…一体何だって言うんですか」
ハルは……ハルだけは、その現実に立ち向かおうとしていた。
226Res/301.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20