122: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/10/24(月) 23:01:16.57 ID:EO/mYlfGo
●むのかく
銀髪の女性『フフッ………フハハハハハ!中々やるじゃないか!感心したよ!』
どこかで聞いた事のあるような…笑い声を上げる銀髪の女性。
物理的な振動では無く思念に直接響いてくるようなその声に、僅かな不快感を感じながらも…俺は言葉を返す。
俺「へっ…生憎そう言う強がりは聞き飽きてるんでな。もうお終いだ、悪足掻きは止めて観念しやがれ」
銀髪の女性『フフッ……フフフ…何だい?もしかして、これで勝った気になっているのかい?』
俺「気になってるも何も、事実これで終わりだってーの。レミさえ盾にされてなけりゃぁ―――」
銀髪の女性『残念。それがそもそもの間違いだ』
俺「……はっ?」
銀髪の女性『ボクを彼女から引き離して、ボクだけ倒せばそれで終わり。世界の終焉を回避してハッピーエンド……そんな風に考えてるんだろう?』
俺「それのどこが違うってんだよ!お前さえ倒しちまえば、レミはもう―――」
銀髪の女性『だから………それが大間違いって言っているのさ。ねぇ?』
レミ「……………」
俺「何だよ……何で否定しないんだ?一体どう言う事だよ!!」
銀髪の女性『まず前提として…まかり間違って、奇跡的にここでボクを退けたとしても……世界の終焉は訪れる』
俺「……………は?」
カライモン「永遠に続く物など無く、万物はいずれ滅びる…そう言った意味での終焉の事を言っているのかね?」
銀髪の女性『そう、当然それもある。でも…実際はもっと近く、具体的に言うならば―――』
恐らく…銀髪の女性が口にしようとしているのは、今回のレミの行動の根幹にある物。
俺達は、固唾を呑みながらそれに聞き入るが……
レミ「止めて!!」
当のレミがそれを遮った。
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