114: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/09/25(日) 21:52:23.32 ID:j6wkVGJbo
●ばんけん
俺「悪ぃけどな…何度聞かれても俺の答えは変わらねぇぜ?お前の方こそ、いい加減諦めたらどうだ?」
レミ「悪いけど…アタシも答えは変わらない。諦らめる訳にはいかないの」
俺「まぁ…お前が何の理由も無しにそこまで意地を張るとは思えねぇし、何かがあるのは判る。でもな……」
レミ「………何よ」
俺「その理由を、お前が俺達に話さないのは訳が判らねぇ」
レミ「………判らなくて良い事なのよ」
俺「何でだ?もしかしたらお前の考えに同意して、世界を終わらせる側に回る事だってあるかも知れねぇだろ?ってか、その可能性の方が…」
レミ「そうじゃ無いの…それは無いの。アタシがしようとしてる事に、アンタ達は絶対賛成なんてしないから!!」
俺「っ……だったら、何でそんな事しようとしてんだよ!お前をそこまで突き動かしてんのは何なんだよ!!」
レミ「それを言えたら、こんな苦労はしてないわよ!!」
俺「だったら、しなくても良いような苦労なんかしてんじゃ無ぇよ!俺達はそんなに頼りないか?お前を助けてやれないと思われてんのか?」
レミ「違うわよ!!アンタ達だから言えないの!アンタ達には知られちゃいけない事だから――――」
その言葉を紡ぎかけた所で…レミは慌てて口を抑えた。
俺「………は?俺達に知られて困る事……いや、まさか…そのために……俺達に知られないために、世界を終わらせようとしてんのか!?」
レミ「―――――――ーッッ!!」
目は口ほどに物を言う…とは言うが、今のレミが正にそれだろう。
俺の言葉にレミは明らかに狼狽して、視線は忙しなく宙を泳ぎ……俺の言葉が事実である事を物語っていた。
となれば後は…問題は、肝心のその内容だが………
レミ「……………」
狼狽を乗り越え…再び固い決意を瞳に宿したレミから、それを聞き出す事は至難の業。
再び拳と言葉を交えながら、レミの心に隙を作り出す……それしか無さそうだ。
そして、そのためにも…今一度レミの力を削ぐべく、レミを覆うように停滞空間を発生させたのだが……
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