109: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/09/13(火) 22:43:48.14 ID:glw2eDqco
●とびはね
7つ…いや、残った6つの首はその形状を維持する事が出来ず…またも変貌。
首の一本一本が翼となり…レミは6枚の漆黒の翼を形成。そして、その羽を周囲に舞わせ……
俺「何だ何だ…今度は中二病フォームの真似事か?」
レミ「…………」
にじみ出る嫌な予感を拭い去るよう、茶化す俺。だが、それに対して…レミが返すのは無言。
そして……これはもう慣れたと言うか、最早予定調和になりつつある事なんだが…嫌な予感はやっぱり的中した。
羽の羽毛の一本一本が、鋭い針のような物に変質して……それが更に放射線状に展開。
とくれば後は……
俺「オイオイオイオイ…3Dで弾幕シューティングとか冗談キツ過ぎんぞ」
さながら花火のように……全方位から…更に全方位に向けて、拡散し…ありとあらゆる物に対して無差別に襲い掛かった。
先の炎のように、虚獣の肉片の陰に隠れてやり過ごす事は不可能……かと言って、これを正面から受けるのはこの上無い程に無謀。
ハルに至っては、光の障壁で咄嗟に身を包んで居る物の…この攻撃を防ぎ切れるかどうかと言えば、怪しい所。
となれば後は………
俺「受けられねぇ以上…避けるしか無ぇよなぁ」
回避……そのために俺は、自分とハルの周囲に加速空間を展開した。
放たれる弾幕と弾幕の僅かな隙間を縫いながら…レミとの距離を詰めて行く、俺とハル。
対するレミもそれを察し、翼で己が身を護りに入るが…俺達からしてみれば、その行動はかえって好都合。
俺とハル…二人で形成した光の刃を携え………
レミを本人を傷付ける事無く、翼のみを切り裂いた。
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