108: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/09/13(火) 22:26:42.79 ID:glw2eDqco
俺「虚獣…程じゃぁ無ぇが、中々のデカブツになったじゃねぇか」
弾き飛ばされながら…周囲に舞う虚獣の肉片を視界に捉えながら……俺は、絞り出すように呟いた。
今のレミ…及びダークチェイサー達の全長は、残存する虚獣のどの肉片よりも巨大で重厚で……その出で立ちだけで、俺達を圧倒していた。
俺は、虚勢をはりつつも…その変貌に畏怖すら覚えていた。
だが…
ハル「でも…それは、レミちゃんの心がそれだけ追い詰められているって事。ただの…上辺だけだから」
中央の頭から背中にかけて…ハルの携えた光の刃が、それを両断。レミ本体には傷一つ付けないまま、大打撃を与えた。
俺「凄ぇってか、怖ぇってか……何かもう、俺…いらなくね?」
ハル「いえ…まだこれからです。反撃が来ます!」
ハルが叫ぶか否か…俺とハルに狙いを定め、迫り来る竜の頭達。
俺とハルはその牙を寸での所で躱し、間合いを取る…と、竜の頭は再び咢を開き……
俺「…って、嘘だろオイ。ここ…宇宙空間だぞ!?」
その口から炎を吐き出した。
ハル「大丈夫ですか!?怪我は!?」
俺「何とか命だけは…って感じだが、結構なダメージを受けちまった」
不意打ちな事もあってか…炎による被害は甚大。
身体の大半が消し炭に変わり、使い物にならなくなってしまった……とまぁここまでは、該当部位を再生すれば良いだけの事なんだが…
俺「再生も追い付かない程…一気に焼き尽くされちまったらさすがに不味いな」
……と言っている間に、攻撃の第二波が到着。
付け加えて言うと…今回は、既に口の中に炎を貯め込んだ状態で頭を突き出し…着実にオレを燃やし尽くしに来ている。
が、しかし……俺も、そう簡単にやられてやる気は無い。
虚獣の肉片を盾にする事で、次々に襲い来る炎をやり過ごし……
ハル「レミちゃん…がら空きだよ!!」
その隙を突いて、またも背後からハルが光の刃を一閃。
先に斬撃を与えた首は、完全に千切れ飛び…残った首にも、大きな傷を残した。
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