110: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/09/13(火) 22:59:10.25 ID:glw2eDqco
レミ「抗わないでよ……アタシの邪魔をしないでよ!!」
俺「だーからよぉ…自分の思い通りにしたいってんなら、理由くらい話してみろって言ってんだよ!!」
レミ「それが出来ないから困ってるんじゃない!!」
ハル「そっか…レミちゃん、やっぱり困ってるんだね。不本意だけどこんな事してるんだね」
レミ「―――――ッ」
強引に会話を打ち切り……千切れた翼を黒い線で繋ぎ集めるレミ。
翼の残骸は、レミを中心に円を描いて車輪のような物を作り出し……そこから今度は、5本の脚のような物が形成された。
超高速で回転する車輪と、そこから繰り出される蹴撃。
レミも俺達もヒットアンドアウェイを繰り返し、互いの間合いを測るが…単純なリーチで言えば、俺達が不利。
レミの攻撃は、畳んだ脚を伸ばしただけとは到底思えない程のリーチを持ち……俺達に、一方的にダメージを蓄積させて行く。
俺「中々に厄介だが…こんな時は、やっぱアレだよなぁ」
ハル「そう………ですね」
だが…起死回生の手段は、俺達の手の中にある。
俺とハルは、互いにそれを確認した上で……
まずは俺が、レミを取り囲むように停滞空間を形成。
続いてハルが、俺の発生した停滞空間に停滞空間を重ね……レミの動きを阻害した所で、車輪ごと5つの脚を破壊。
こうして、レミを無力化する事が出来た……かのように見えたのだが…
レミ「…まだよ。まだ終わって無いんだからっ!!」
レミは、背面から巨大な4本の腕を形成し………
その全てに黒い線を纏わせた。
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