106: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/09/03(土) 21:16:59.40 ID:BKmQ0ZLDo
俺「………って、何でここに居るんだ!?到着は二日後の筈じゃ……」
しかし…腑に落ちない事が一つある。俺は皆に嘘を吐き、本来の予定よりも二日前に到着している。
にも拘わらず、ハルは今この瞬間にこの場に居る。
俺は、その事を問い質そうと試みるが……
ハル「……………」
無言の笑顔により、それは遮られた。
俺「えっと………ハル?何か……」
無言の笑顔…この重圧を向けられる理由に、心当たりはある。
先にも言った通り、ハル達を騙して出し抜いた事か、あるいは…ハルが何かを………
俺「………まさか!また俺の事監視してたのか!?」
何かを隠している時なんだが………
ハル「様子がおかしかったので…ちょっと保険で。あと、それもありますけど……私、少し怒っていますから」
………どうやら、その両方だったらしい。
レミ「お願い……二人とも。邪魔しないで…このまま……終わらさせて」
悲痛な嗚咽と共に、俺達の会話に割って入るレミ。
その声色…その表情からもレミの感情を読み取る事が出来る…が、だからと言って同意する事も出来るかと言えば、話は別だ。
ハル「レミちゃんが何を知って…何を考えてるのか判らない。でも……私は、それが正しい事とは思えない。だから…私はレミちゃんを止める」
レミ「何で……何で……ッッ」
判ってくれないのか…とは、レミは言わない。それ故に…レミが何に対して理不尽を感じて居るのかは判らない。
結局の所…レミも語らず、光と闇の核もそれ以上は語らずで…一番大事な部分が不明瞭なまま、強引に事態が進み……
レミは…残った8本の尻尾を、蛇の頭のような物に変質させて再構築。
ハルは…ライトブリンガー形態に移行。
俺は…ディメンションスレイヤーで自らに干渉を行い、身体を構成するダークチェイサーからレミの干渉を切り離し……
不本意ながらも、双方の臨戦態勢は整った。
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