勇者「ハーレム言うなよマジで」戦士「5だぞっ!」
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145: ◆3VOBH3KJAk[sage saga]
2016/07/28(木) 00:41:48.88 ID://rGN1y40
イシス勇者「……実は、全くと言っていいほど何も進展していないんです。おはずかしながら」
勇者「ん、そうだったんだ」
イシス戦士「お前はムオル勇者殿から何も伝えられていないのか?」
ホビット「彼は無口な男だからね。外の情報で勇者の気を散らすのを良しとしなかったんだろう」
ムオル勇者「……」
ポルトガ勇者「だんまりかよ……お前が何か一言あれば俺らも無理に後をつけたりしなかったっての」
ムオル勇者「下手にお前達に伝えればボロが出る可能性があるだろう」
ポルトガ勇者「……否定しきれねえのが哀しい」
ホビット「しかし、進展が無しか……オーブを集めるのは至難なのだろうね。やはり」
イシス勇者「とりあえず今はあらゆる場所へ歩兵団や船団が向けられているのですが……中々に手こずっています」
イシス勇者「特に……“賢者の扉”には、苦戦を強いられていて……」
勇者「……“賢者の扉”?」
スー勇者「って、何の事ですか?」
イシス勇者「え?勇者くん?」
ポルトガ勇者「何でてめえが知らねえんだよ?」
勇者「え?え?だって、覚えが」
ポルトガ勇者「“魔法の鍵”」
勇者「……――あ」
イシス勇者「あれを見つけ出してロマリア大陸の境界を暴いたのは、君たちだったじゃないか」
勇者「そっか……あれが賢者の扉だったんだ」
勇者「でもそれなら、魔法の鍵は女勇者が持ってる筈だからあいつに」
ホビット「いや、恐らく、だけれど……それでは無理だろうね」
勇者「えっ?どうしてですか?」
ホビット「それらの扉の鍵の構造がね、普通の扉と違うというのは君もわかるだろう?勇者」
勇者「それは、まあ、はい」
ホビット「あれは魔力で編み込んでいる錠型なんだけれど、それには3種類あるというのが今の所確認されている」
ホビット「それらは全て賢者が作り出したらしいんだが……高位の賢者が作る錠型ほど複雑なものになっているんだ」
ホビット「一番目の扉は、腕のある盗賊ならば暴ける。二番目の扉は、高度魔法を生業にした、名のある魔法使いならば暴ける」
ホビット「しかし、三番目の扉は……賢者しか暴けない。そう、賢者の作った鍵無しでは、ね」
勇者「……」
イシス勇者「そして、どうも何かありそうな“聖域”などにはそれらが多いんだ」
イシス僧侶「賢者様が“何か”を守るために閉じ込めてるんだもの。大事な物があるって考えるっしょ?」
勇者「確かに……」
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