64:咲×久保[sage]
2017/02/26(日) 15:04:44.49 ID:kP8uT27vO
「は?」
「は?でなく、今日が久保コーチの誕生日でしたよね?」
「!」
「おめでとうございます、久保コーチ」
あまりに唐突すぎて、大学はどうした!とか、お前の担当日は明日だろうが!とか、どうして私の誕生日を知っているんだ!とか、色々と言いたいことはあるのだが、どこ吹く風で微笑んでいるコーチ代理の福路に固まったまま返す言が出てこない。
だからだろうか奴に続くように次々とコーチおめでとうございます、とあちこちから聞こえてくる始末。
「あ、あの…今日が誕生日だったんですね…」
「宮永…」
そして彼女、宮永咲からかけられた遠慮がちな声と控えめな笑顔には、なんとも言えなくなり返事をすることもなく勢いで顔を逸らしてしまう。
「そうだ、今から外練にしましょう!」
「ですし!そういうのも新しい発見があるかもしれないですし!」
今まで黙って見守っていた福路があからさまに良いこと思いつきましたと告げれば、それに乗っかるように池田も部室にいた全員を連れ出して行ってしまった。あとで池田は特打をさせよう…
「みんな行っちゃいましたね」
咲を除いて。
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