八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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◆iX3BLKpVR6
[saga]
2017/08/12(土) 23:41:58.00 ID:P+l3VGEy0
凛「…………ねぇ」
向かいに立っていた凛は俺の近くまで歩いてくると、隣に立ち、ふと事務所を見上げた。
俺も、それに習う。
凛「もう、いなくなったりしないんだよね」
こっちを見ずに、そう問いかけてくる凛。
八幡「なんだ、俺がいなくてもトップアイドルを目指すんじゃなかったのか?」
凛「もう、またそうやってひねた言い方をする…」
拗ねたようなその物言い。
自分でも悪いと思うが、これが俺なんでね。諦めてくれ。
凛「これはただの確認だよ」
そう言って、凛は強気に笑ってみせる。
凛「私は私がなりたいから、トップアイドルを目指す。一人でも、走り続ける覚悟はある。……けど」
八幡「…………」
凛「……あなたが隣にいてくれれば、きっともっともっと、遠くまで行けると思うんだ」
そう言う凛の瞳は、キラキラと輝いている。
まだ見ぬ景色を見通すように、輝きの向こう側を、見定めるように。
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