八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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484: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2017/08/12(土) 23:41:16.79 ID:P+l3VGEy0



八幡「昼過ぎから出社とは、随分と社長出勤だな。うちの社長なんて6時前にはいたぞ」

凛「午前は直行で収録があったんだよ。っていうか、それはうちの社長が特殊なんでしょ?」

八幡「どうしても俺より早く会社にいたかったらしい」

凛「社長らしいね」

八幡「あと、ちひろさんもな」



久しぶりに会ったってのに、話すことはこんなことばかり。



凛「あ、そう言えば春香がまた会いたいって言ってたよ? みんなでお茶でもしようって」

八幡「……そういや、LINEでそんなことも言ってたな。っていうか”春香”?」

凛「それもだよ、そもそもなんでLINEのIDを交換してるんだか」

八幡「ま、まぁ、おいおい説明してやるよ」

凛「どうだか」



笑って、他愛のない話をする。



凛「あのフラワーバスケット、どこで買ったの?」

八幡「どこって、普通に近所の花屋だが」

凛「ふーん。……うちじゃなくて、他所の花屋で買ったんだ?」

八幡「いや、さすがにお前んとこは無理だろ……ちょっと考えたけど」

凛「考えたんだ……」



もっと、話さなきゃならないことがあったと思ったのに。



凛「そのスーツ、久しぶりに見たよ」

八幡「社会人は最低二着はあった方が良いって聞いたから、もう一着買ったけどな」

凛「でも、今日はそっちを着てきたんだ」

八幡「……まぁ、な」

凛「……そのネクタイピンも」

八幡「…………まぁ、な」



話したいだけ話して、いつの間にやら、もう事務所の前で随分と話し込んでいた。





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