八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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440: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2017/08/11(金) 23:03:48.66 ID:JnIiLH7j0



ちひろ「それじゃあ、そろそろ準備をお願いしますね」

凛「はい。行ってきます」

ちひろ「行ってらっしゃい!」



踵を返し、集まっているアイドルたちの方へ歩き出す。

しかし向かう途中で、「凛ちゃん!」とちひろさんに再び呼ばれてしまい慌てて足を止めた。
振り返ってみれば、ちひろさんは小さなフラワーバスケットを抱えている。



ちひろ「はい、これ。凛ちゃんにです」

凛「私に? 誰から……」



と、そこでメッセージカードに気付く。
バスケットをちひろさんに預け、開封し、中のカードを取り出す。

カードには、ただ一言。






『 しっかりな。 』






とだけ、書かれていた。






凛「…………」

ちひろ「凛ちゃん?」

凛「……ふふ」



思わず、笑いが零れてくる。

その、不器用さを隠そうともしないたった一言。
何を書くかと悩んで、考え込んで、何とか絞り出したのがこれだと思うと、なんだか無償におかしかった。





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