八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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◆iX3BLKpVR6
[saga]
2017/08/11(金) 23:06:35.31 ID:JnIiLH7j0
凛「……アザレア、か」
フラワーバスケットの花を見て、私の好きな歌を覚えてたんだなと、少し嬉しくなった。
とりあえず、次会った時にはうちの花屋を差し置いてどこでこれを買ったのか、問い詰めなくちゃね。
そんな私の様子を見て、ちひろさんも何だかおかしそうにしている。
ちひろ「……さっきより良い顔してますよ?」
それは、何とも複雑な台詞だ。少し顔が熱くなる。
どうやら、私もまだまだらしい。
隣にいなくたって、こうしてあなたの一押しが、私の力になるんだからね。
凛「ーー行ってくるね」
だから、もう一度私は告げる。
この会場のどこかにいる、あの人に向かって、そう言ってやる。
誰も見たことのないような景色を、キラキラとした最高の光景を。
あの人と、会場にいる全員に見せてあげよう。
今はまだ至らない、未熟なアイドルだけど。
情熱と憧れを手に、ずっと走り続ける。
ステージの、その輝きの向こう側。
そこを目指し、私は駆け出す。
いつか違った道が交わるようにと、思いを込めて。
了
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