八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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◆iX3BLKpVR6
[saga]
2017/08/11(金) 23:02:22.69 ID:JnIiLH7j0
彼……というのは、もう言うまでもないね。
来てくれるかどうかは分からなかったけど、それでも、この晴れ舞台を見てほしいという思いはあった。
無理強いはしたくないし、連絡も特にしていない。チケットが送られても、向こうからも何か返事が来ることは今日まで無かった。
ちひろ「……彼のことです。きっと、どこかで見てますよ」
微笑みながら、ちひろさんはそう言う。
凛「大丈夫だよ」
ちひろ「え?」
たとえあの人が来ていなくても、それでも私がすることは変わらない。
今は隣にいなくても、全力で私は駆け抜けるだけだから。
凛「あの人がどこにいたって、私は歌うし……全力でアイドルをやるよ」
どこかで、今日も私を信じて待ってくれていると、そう信じてるから。
ちひろ「……そうですか」
ちひろさんは最初目を丸くしていたが、その後微笑んで言ってくれる。
ちひろ「彼が残したものは……こうして、今も輝いているんですね」
凛「……まぁ、良くないものも色々と残していった気もするけどね」
ちひろ「それは確かに」
言って、お互い声を出して笑う。
……本当、ただでいなくならないんだから、あの人は。
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