八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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430: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2017/08/11(金) 22:50:30.05 ID:JnIiLH7j0



もしかして、それは765プロのプロデューサーのことを言っているのかな。凄い呼び方だ。



美希「あ。あとこれは本当に興味があるから訊くんだけど…」

凛「な、なに?」

美希「凛は、ハチマンのことを好きだったの?」



また、なんともどストレートなその質問。
でも、正直予想はついてたかな。だから私は、特に言い淀むこともなく言う。



凛「……うん。好きだよ」



思いのほか、簡単にその言葉は出て来てくれた。
気恥ずかしくはあったけど、でも、相手が美希だからかな。こうしてちゃんと口にできたのは。

その答えが何やら嬉しかったのか、美希は「そっか」と言って、また微笑んだ。


そこで、なんとなく気付いた。

たぶん。美希もそうなんだろう。
自分のプロデューサーのことをハニーと呼ぶ彼女も、きっと私と同じで、同じように色んな思いを抱えてるのかもしれない。

だから、こうして歩み寄ってきてくれたのかな。



美希「なんだか甘酸っぱいね」

凛「甘酸っぱい?」

美希「うん。楽しいことや辛いことがあって、好きな人と出会ったり別れたりもして、なんていうか…」

凛「……青春してる?」

美希「そう! まさにそれなの」



青春、ときたか。
美希のその例えに、思わず苦笑してしまう。

それは、またなんとも皮肉が効いてるね。まさか、あの人が嘘であり悪であると言った青春を私が謳歌しているとは。

……うん。でも、確かにそうかも。

その言葉は、なんだか私にはとても素敵に聞こえた。



凛「……私にとってのアイドルは、青春なんだ」





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