八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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423: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2017/08/11(金) 22:40:15.60 ID:JnIiLH7j0



あの時、私は何もできなかった。

考えることもできず、悩むことすら放棄して、ただただ流れに身を任せてただけ。
そんな私の背中を押してくれたのは、やっぱり彼だった。

あれから一年。彼がいなくても、私なりになんとか頑張ろうともがいてきた。
悩んで、考えて、少しでも前へ、前へと。

でも、それも結局は自分の為なんだ。

そうして足掻いていないと、苦しいから。何もしない方が、じっとしている方が、苦痛になってしまったから。
だからこうして駆け抜けている間だけは、楽でいられる。ただ、それだけ。


そんな私の自分よがりな思いが、本当に、彼と一緒と言えるんだろうか。






春香「大丈夫だよ」






でも、彼女は笑って言ってくれる。

なんてことのないように、背中を、押すように。






春香「だって、二人ともそっくりだもん。私が保証するよ」






たったそれだけの言葉で、ただ笑顔でそう言ってくれるだけで、

何故だか、自分でも信じられないくらい安心することができた。



凛「……ありがとう、天海さん」



しかし私がお礼を言うと、彼女は少しむくれてしまう。
というより、呼び方が気に入らなかったようだ。



春香「もう。春香でいいよ、凛ちゃん」

凛「え? い、いいのかなぁ」

春香「いいの!」



ウインクし、まるでお願いするかのように、力強く言い放つ。
……なら、ここで渋るのも失礼な話か。





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