八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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422: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2017/08/11(金) 22:39:08.68 ID:JnIiLH7j0



その後結局レッスン場が閉められるまで話し込んでしまい、すっかり暗くなった頃に別れることとなった。
私はそこまで人見知りってほどじゃないけど、それでも、初めて会った人とこれだけ話せるんだから、天海さんは凄い。



春香「明日は私もレッスンに参加できそうだけど、凛ちゃんは?」

凛「私も明日はいるよ。……どうやら、星井さんもいるみたいだし」

春香「あはは、それは大変そうだね」



苦笑した後、天海さんはふと遠くの街の方を眺める。
つられて見れば、仄かに青さが残った暗い空の向こうに、ついさっき太陽が沈んだであろう微かな灯火が見えた。

その光へ辿っていくように、ぽつぽつと、まるで星のように街の明かりが灯り始めている。

なんだか、いつかの帰り道を思い出してしまう。



春香「……前も、こんな時間だったな」

凛「え?」

春香「ううん。こっちの話」



誤摩化すように笑う天海さんは、改めて私の方へ向き合う。



春香「頑張ってね。……って、私が言わなくても、凛ちゃんはもう頑張ってるよね。あはは」

凛「どうかな。必死ではあるけど、それが頑張ってることになるかは分からないし」

春香「あ、今の言い方比企谷くんっぽい」

凛「……それは、あまり嬉しくないかな」



まさか反面教師じゃなくて、真っ当に似てきているなんてね。そりゃ、見習いたい所もあるにはあるけどさ。



春香「……凛ちゃんも比企谷くんと同じくらい、悩んで考えて、必死に進もうとしてきたんだね」

凛「……それこそ、どうなんだろうね」





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