八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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42: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2016/06/07(火) 01:13:15.52 ID:J34r1N8z0



番組へ出演する為に策を講じた時、ライラには常務の考えを話してあった。けれどそれでも、彼女はその常務と手を取り合い、歩んでいくと言っている。

気がかりだった。俺のやった事は、最適であっても、最善ではなかったんじゃないかと。

けれど、それでも彼女は俺に感謝してくれる。
俺が取った手段に救われたと、そう言ってくれる。


ならきっと、良かったんだよな。



八幡「……ホント、いつもながらまともな手が使えないな」

ライラ「何の話でございますか?」

八幡「人には、得手不得手があるって話だよ」



俺の言葉に、しかしライラは首を傾げるばかり。これだけ日本語が達者でも、さすがに外国人には伝わらないか。



八幡「人には得意な事と、得意じゃない事があるだろ? それを手段、つまり手で現してんだ。得手、不得手ってな」

ライラ「おぉ……なるほどでございますねー」



お、今ので理解したのか。我ながらテキトーな説明だったんだが……もしかして結構頭良い?



八幡「人と話したり、誰かの相談に乗ったり、スカウトしたり……そういうのは、俺は不得手なんだよ」



今回のライラのスカウトだって身内に対してやったも同然だからな。やっぱり俺には荷が重い。まぁ、それでもちゃっかり報酬である凛の番組出演権は獲得してるのだが。



ライラ「んー…でも、ライラさんは嬉しかったですよ?」

八幡「あ?」

ライラ「……八幡殿の差し出してくれた手は、フエテでも、とても暖かかったでございますよ」



にこりと、またあの幸せそうな柔らかい笑顔。

その言葉は、俺の意表を突くには、充分過ぎた。





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