八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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404: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2017/08/09(水) 03:12:23.86 ID:rz2WyN+/0



美希「さっき、凛は約束の為にアイドルをやってるって言ったよね」

凛「ん、うん」



背中を押しながら、星井さんは再び会話を続ける。



美希「じゃあ、その約束が無かったら、凛はアイドルやらないの?」

凛「え?」



またも、一瞬身体が止まる。
約束が無かったらって……



美希「もしプロデューサーが元々いなかったら、アイドルやってなかったの?」

凛「いや、それは……」

美希「それとも……プロデューサーが『アイドル辞めて結婚してくれー』って言ったら、辞めてた?」

凛「け、結婚!?」



思わず、上ずった声が出る。
け、結婚って、そんなの考えたことも……いや、確かに迎えに行くとは言ったけど。

狼狽する私を見て、星井さんは「大袈裟なの」とおかしそうに笑う。
けど、その後すぐに静かになって言ってくる。



美希「……ごめんね、急に色々訊いちゃって。ただ、ちょっと気になったの」



振り返ると、彼女はジッと私の目を見る。

さっき見せた、あの覗き込むような目。



美希「あんな奇麗な歌を唄う凛が、どんな思いで唄ってるのか」



奇麗な、歌。

どこかで、私の歌を聴いてくれていたのだろうか。だとすれば、その評価を含めてとても光栄なことだ。素直にそう思う。



美希「それに千早さんや、あの春香も気にかけてるみたいだしね」

凛「え?」





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