八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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403: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2017/08/09(水) 03:11:19.47 ID:rz2WyN+/0



凛「……大切に思ってたのかって、どういう意味?」

美希「そのままの意味だよ。詳しくは知らないけど、事情があって辞めちゃったんだよね?」

凛「…………」

美希「それでも、普通にアイドルをやれてるみたいだから。ちょっと気になったの」



何でもない事のように、変わらないトーンで喋る星井さん。
背中をこちらに向けているため、今、彼女がどんな顔をしているのかは分からない。

……それでも、中々踏み込みにくいことを訊いてくるものだ。



凛「…………大切だったよ。凄く」



だから、だからこそ私も、真摯に応えることにした。

きっと彼女も、自分が何を訊いてるか、分かった上で話してると思うから。



凛「もちろん、今でも大切に思ってる。だから約束を守る為に、私はアイドルをやってるんだ」

美希「約束?」

凛「うん。必ずトップアイドルになるって。そうしたら、必ず迎えに行くって約束」



もう一年くらい前にもなる、あの日交わした約束。
思えば、このことを人に話すのは初めてだ。そりゃ、話して回るようなことでもないしね。

そしてそれを聞いた星井さんは、少し面白そうにして声を上げる。



美希「あはっ。迎えに行くって、王子様みたいだね凛」

凛「そ、そんなカッコいいものじゃないと思うけど…」

美希「……まぁ、どっちが先かは分からないけど」

凛「え?」

美希「なーんでもないの!」



すると星井さんは立ち上がり、今度は交代と私を座らせて背中を押す。

そう言えば、今はストレッチの最中だった。





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